ギャンブル依存経験談

最後のパチンコ

30代前半のころは出張がよくある職場で、いろんなとこ行ってはパチンコしてました。

いまの職場に転職させてもらって丸4年がすぎ、最後の出張からは3年がすぎました。

その出張が、最後のパチンコになっています。

ひさびさの出張

38歳でギャンブルをやめて、一転して質素倹約と投資生活となりました。

そして43歳で転職して地元にもどり、残業や出張のないサラリーマンをしています。

そんなわたしが、45歳のときに2泊3日のひとり関西出張に行くことがありました。

日中は夕方までずっと研修です。

どうしてなのかわかりませんが、この関西遠征では、出張前からパチンコすることに決めてました。

正直に言うと、なんかたのしみでした。

30代前半の、仕事に行くのかパチンコに行くのか、というあのころの感覚がありました。

いざ出陣

待望の夕方になってひさびさに打ちはじめると、違和感がハンパなかったです。

  • 勢いよくおかねが減っていく
  • ずっと座っている

のが、とにかくシンドくてたまりません。

勢いよくおかねが減っていく

投入した1万円の残りが、すごい勢いで減っていくことにびっくりしました。

そして、おどいている自分にとまどいました。

以前は、500円分1000円分のパチンコ玉が減って行くリズムが当たり前だったです。

もう7, 8年以上、スーパーで10円安いとよろこぶ生活をつづけていました。

とてもとても、パチンコをつづけられそうもありません。

ずっと座っている

パチンコ玉と画面をながめながら座っているのが、キツくなりました。

そして、キツくなっている自分にとまどいました。

現役のころは、リズムよくスタートチャッカーに玉が入っているか、ずーと注意してながめていたのです。

もう5年以上、いろんな方と数百円でテニスをたのしむ生活をつづけていました。

とてもとても、パチンコをつづけられそうもありません。

もう、ないな

結局2時間ちょっとやって、そこそこ負けて、ひとりでごはんを食べにいきました。

一応念のために、出張中の次の日にもう1回パチンコに行ってみましたが、

やっぱりシンドくてつづけられませんでした。

“もうパチンコすることはないな”

よろこばしいことのですが、なんだかさみしかったのを覚えています。

梅雨前の関西商店街、おっさんひとりだけでの卒業式でした。

あれからちょうど4年です。

38歳も45歳も、この前のようなはるかむかしのような、不思議な感じがしています。