3つ絵柄をそろえるパチンコ台は、フィーバー機といいます。
大学2-3年目ころは、当時はやっていた一発台を打ってよく負けてました。
一発台

25年から30年くらい前、一発台というギャンブル性の高いパチンコ台がありました。

くぎに囲まれてほとんど入りそうもない穴をパチンコ玉が通過すると、

その先に3, 4つくらいまた穴があって、そのうちひとつだけで大当たり権利発生でした。

大当たり権利が発生すると、1万円分以上のパチンコ玉が出るまで、
大きな入賞口がずっと開きつづけるようになってました。

パチンコしたことないひとに、大当たりまでをムリやりたとえるなら、
- ほとんどの玉が途中で脱落してしまうピタゴラスイッチ
という感じでしょうか。

- ほとんどのひとが書類審査で落とされる就職活動
のイメージではどうでしょう。
一発台のおじさん

キホン的に一発台では、
ほとんど通らない穴に向かって、ずっと必死にパチンコ玉を打っています。

忘れたころに、玉が第一関門を通過した瞬間、
目の奥というかアタマの芯というのか、一気にしびれるほどアツくなります。

3, 4つの穴のまわりをただようパチンコ玉を凝視する数秒間に、
さらにとんでもなくドーパミンが噴き出します。

そして、まあハズレます。

また、ほとんど通らない穴に向かって打ちつづけます。

- ドーパミンが一気に出て、ハズレて、
- ドーパミンが一気に出て、ハズレて、
- ドーパミンが一気に出て、ごくごく稀にアタリ
- ドーパミンが一気に出て、ハズレて、

くり返していると、あっという間にイカれてしまいます。

一発屋のシマは、イカれたおじさん、イカれたおにいさんばかりでした。

そのなかでもホントにイカれてしまってたおじさんは、
大当たりしたときの権利1万円分消化ゲームを、知り合いに売ってやらせてました。

とにかくすぐにちがう台にうつって、1秒でも早くドーパミンを出すゲームに戻ってましたねえ。

ホントの依存症になると、おかねなんかどっちでもよくなって、ドーパミンだけを欲しがるんです。

あのブッとんだシマのひとたち、あのブッとんだおじさん、
みんなドーパミン中毒でおかしかったあの頃の想い出はなしでした。

もうゼッタイに戻りたくはないけど、
アタマの芯からシビれる感じは、ホントなつかしいですねえ。