ギャンブル依存経験談

手作りカレンダー

ギャンブルばかりの生活をしていると、曜日だけわかればとくに困りません。

なんにもないアパートの部屋に、もちろんカレンダーなんてありませんでした。

ケータイ電話なんてない、25-30年前の話です。

25日から月末

大学生時代、毎月25日に親から仕送りをもらい、月末にバイト代をもらって生活していました。

平日はパチンコ、週末は競馬、ときどき麻雀の暮らしです。

仕送りとバイト代をもらってからしばらくは、気持ちよくおかねを使っていきます。

そしてデジャブーそのままに、毎月10日ころにはおかねが大きく減ってしまいます。

ここでまたデジャブーそのままに、イチかバチかの勝負をしてスッテンテンになるのです。

たまにイチかバチかが成功したとしても、結局またなくなってしまうだけでした。

当時は自分にとって真剣な大勝負でしたが、いま思うとなんの意味もないイチかバチかだったですねえ。

10日ころ以降

真剣大勝負に負けてアパートに帰ってくると、まず部屋中にある小銭をかき集めます。

そのうえで、どういうわけか手書きのカレンダーを作ってました。

その当日から仕送り25日までの日付を、そこらへんに落ちている紙に書いていきます。

イメージとして、

  • 1段目が、右詰め4日間
  • 2段目が、ぜんぶ7日間
  • 3段目が、左詰め3日間

という15日間程度だけのカレンダーでした。

調理器具も食品も何もないアパートの一室にいて、数百円で10日以上暮らせるわけがありません。

手作りカレンダーなんてなくても、すぐにだれだってわかります。

ほぼ毎月手書きカレンダーを作成していたあのころ、なにをしようとしていたのだろうか、

今となっては自分でもホントに不思議です。

もうゼッタイに戻りたくはないあのころなのに、なんだか懐かしさが込み上がってきますねえ。