ギャンブル依存になる前に、ギャンブルをいつのまにかはじめているわけです。
周りにギャンブルするひとがいるからです。
わたしは、小学生のときから、兄弟でおかねをとりあっていました。
きっかけはクリスマスプレゼント
兄10歳、わたし8歳、弟6歳くらいだったと思います。
クリスマスプレゼントで、親にトランプを買ってもらいました。
まあ、昭和のどちらかというと裕福でない家庭像がうかんでくる話です。
トランプ
もらったトランプをつかって、3人で遊びます。
いつのまにか、おかねを賭けてました。
まず広告のウラに、3人の名前と10回分勝負の表をかきます。
- ポーカー交換なし
- ポーカー1回交換あり
- 大富豪
- ページワン
- ブラックジャック
など、自分たちでアレンジした種目を10回振り分けます。
ジョーカーを入れるかどうかは、そのときのノリだったりしました。
毎ゲーム、勝ったひとがふたりからおかねをもらえる仕組み。
いつからか11ゲーム目が追加されて、レートが倍。
種目は負けているひとが決めるルールで、これぞ昭和のバラエティーという感じでした。
花札
花札も独自ルールでやっていました。
役を調べて増やすようなこともしないので、
盃(さかずき)のふだを必死で取り合う感じだったような気がします。
人生ゲーム
人生ゲームは、ゴールしたときのもっている額そのものだったので、結構大きくおかねが動く勝負でした。
あるマスにとまると、ふたりのどちらからか一番大きい額の白いお札を奪える権利が、
発生することがありました。
そのマスにだれかがとまると、そりゃあ大騒ぎで、泣きながらケンカになっていたように憶えています。
いつも同じ結果
歳の差
兄弟は、それぞれ2歳ちがいです。
- 兄 10歳、わたし 8歳、弟 6歳
- 兄 11歳、わたし 9歳、弟 7歳
- 兄 12歳、わたし 10歳、弟 8歳
あたりまえですが、
いつも弟が負けて、兄が勝つ、わたしはしのぐ、
という構図でした。
イカサマ
かなりあとの大学生になってから聞いたはなしで、
当時兄は、
- トランプでジョーカーを自分に廻ってくるように小細工
- 花札で雨の大きい札を隠す
とかしていたそうです。
あきもせずに、毎日毎日おかねを兄弟で取り合うわけです。
そりゃあ、ギャンブル依存になってしまうはず、の想い出はなしでした。