大学生のころから社会人、どこにいっても社宅やアパートのワンルームに住んでました。
最初に、カギを2本くらい貸してもらうことが多かったです。
カギをなくす
キーホルダーを持つという発想もなく、
部屋のカギと自転車のカギを右お尻ポケットに入れて暮らしていました。
- 財布を持っていない
- ボロボロのズボン
- ギャンブル生活
必然的に、しょっちゅうカギをなくしていました。
夜中に自転車で帰ってきて、部屋に入れないのです。
仕方がないので、雀荘に行って徹夜します。
そして翌朝、不動産屋さんでカギを借りてコピーしてました。
どう考えても自分が100%悪いのですが、手間とおかねがかかるのはイヤになってきます。
カギをかけなくなる
しぜんと、いつの日からかアパートの部屋にカギをかけなくなってました。
- カギをなくさない方法を考えるのではなく、カギをかけないことにする
というのは、ギャンブル依存特有の発想でしょう。
考えてみれば、
- ほか弁やコンビニ弁当を食べる
- 眠いときに寝る
だけの空間です。
しかも、盗られるモノがありません。
部屋のなかにあるのは、
- ボロボロの下着と数種類の衣類
- 時代を感じさせる固定電話
- 画面は小さいのに奥行きのあるテレビ
- 型落ちの洗濯機
- どこかで拾ってきたかのようなこたつ兼ちゃぶ台
くらいです。
もし泥棒が入っても、物色する気力さえ起きないであろう空間でした。
まあ、30代半ばまでアパートにカギをかけることがなかったですねえ。
いま40代後半でアパートを貸す側になってみると、ホントにカンベンしてほしい話です。
不審者・不審物・不審火はイヤ、
というあたり前の反応が起きないくらい、あのころはイカレてました。
でも見ようによっては、
ギャンブル依存というなにもモノを持たないひとの、凄みや生き様を感じさせられます。
もうゼッタイにもどりたくはないけど、
先のことを考えずひたすら刹那を生きていたあの頃が、なんだかなつかしいです。