せっかく貯めたおかねを安全にもっておくには、どうしたらいいでしょう。
ソンしたくないからぜんぶ日本円、ではソンします。
インフレや金融資産の相対性を感じれば、分散して資産を守りたくなってきます。
インフレ
ぜんぶ日本円でもつと、最も困るのがインフレです。
円そのものの価値がしぜんと下がるので、資産全体の価値は下がっていきます。
たとえば、
- 子どものときの、ラーメン1杯・ラムネ1本の価格
を思い出してみましょう。
- ラーメン1杯300円、ラムネ1本50円
どちらも当時はずっと安く、物価が上がっていることに気づきます。
逆に言うと、日本円の価値・貨幣の価値は下がっているのです。
テレビでたまに見る歴史上の表現で、
- その時代1000円の豪邸、現在に換算すると約5億円
これが、インフレです。
当時1000円の大金を金庫に入れて、現在まで保管していたとしたら、もちろん1000円のままです。
もし、当時の1000円を豪邸に交換していたら、土地 数億円分が残っています。
ぜんぶ円でもっていると、インフレが原因で貨幣価値は下がってしまい、大きなソンになってしまうのです。
金融資産の相対性
短期でも長期でも、ドル・円・株・不動産、すべてあがったりさがったりします。
言い換えると、円だけでなく、なんでも相対的に比較されているのです。
ドルと円
ドルと円を、相対性を考えてみます。
1ドル100円のときに、円をドルに交換しているとすると、
- 1ドル90円の円高になったら、ソン
- 1ドル110円の円安になったら、トク
と、日本人目線でよく表現されます。
でも、
- 1ドルは1ドルのまま
と、米国人目線では表現され、円高円安は関係なくなります。
見るひとによって、相対性があったりなかったりしています。
天動説と地動説
どうしても、自国通貨をモノサシになんでも価格をつけてしまうので、
意識しておかないとわたしたちは、いつでも日本円の価値が下がらない錯覚に陥ってしまいます。
むかし世界中のひとは、地球のまわりを無数の星がまわっていると信じていました。
天動説が、直感的に正しく感じるので暮らしやすかったからです。
でも現在では、地球が太陽のまわりをまわり、地球を含めた無数の星が動いていることを、みんな信じています。
地動説は、日常生活では違和感がありますが理論上正しいからです。
つまり、ふだん使っている円の価値は直感的に動かないと感じやすいため、金融資産の相対性に気づきにくいのです。
ソンしないために
インフレや資産の相対性を考えると、円だけでの資産管理に危険性を感じてきました。
では、ソンしないためにどうしたらいいでしょうか。
ドルと円なら
まず、円とドルだけで考えてみましょう。
キホン的に、これから円高になるか円安になるかはわかりません。
そこで、半分円と半分ドルとでもってみましょう。
これだと、円高円安どちらになったとして、ソンにもトクにもなりません。
分散投資
円とドルだけでなく、いろんな金融資産を持ってしまえば、どう変動してもソンしないことに気づきます。
だから、
- 資産は分散するとソンしにくい
- 資産は貨幣だけではなく、企業権利や不動産などにもしておく
円に集中投資している状態を避けるために、株式や債券など世界中に分散していきたいです。
低金利の負債で収益不動産を購入し、こんなバランスシートに分散すれば、さらに安心です。
ソンしないように、生活費分だけの日本円を残して、すぐに分散して安全性を高めましょう。
まとめると
日本円の価値が下がらない錯覚により、ついついぜんぶ日本円のままで置いておき、ソンをしてしまいがちです。
金融資産の相対性に気づいて、資産を分散して守っていきましょう。
ギャンブル依存は投資にむいている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
手元で増減させながら、パチンコ玉を日本円以外の流動資産と感じられる特殊才能を持っています。
“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、
いつもおかねに困るようになりました。
これからは、主戦場を “ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
世界中の企業に分散して託していきましょう。
理論上ソンすることなく、しぜんとおかねが増えていきます。
日本円だけにしばられなかった経験のある、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。