何をするにしても、
うまくいかなかったときのことを想定しておきたいです。
グレアムさんやバフェットさんがいう、安全域を保つ、について、
バリュー株がどうのこうのではなく、
最悪を想定するリスク管理で表現してみます。
期待値で考える

投資でも商売でも、うまくいくかうまくいかないか、
あらかじめ想定します。
仕入れ値

50円で仕入れたものが、
- 20%の確率で100円、80%確率で40円
で売れると想定しました。

期待値上は、100円 x 0.2 + 40円 x 0.8 = 52円 となり、
儲かることになります。

ここでもし、30円や40円で仕入れられたら、期待値上も儲かりますが、
確率上ソンする可能性がなくなることに気づきます。
売り値

売り値の想定があまかったとしてみましょう。
- 20%の確率で80円、80%の確率で30円
でしか売れない状況になったとします。

80円 x 0.2 + 30円 x 0.8 = 40円
40円でトントン、もっと安く仕入れしないと困ります。
うまくいかなかったときを考える

投資でも商売でも、うまくいくかいかないかはわかりません。
でも、うまくいかなかったらを、しっかり想定したいです。
よく3 パターンで考えたりします。
とてもうまくいったとして

- 20%の確率で120円、80%の確率で50円
で売れるとして、仕入れ値は、
期待値で 120円 x 0.2 + 50円 x 0.8 = 64円 以下、
そして、50円未満なら必ず儲かります。
ふつうで

- 20%の確率で100円、80%の確率で40円
で売れるとして、仕入れ値は、
期待値で 100円 x 0.2 + 40円 x 0.8 = 52円 以下、
そして、40円未満なら必ず儲かります。
とんでもなくうまくいかなかったとして

- 20%の確率で80円、80%の確率で20円
で売れるとして、仕入れ値は、
期待値で 80円 x 0.2 + 20円 x 0.8 = 32円 以下、
そして、20円未満なら必ず儲かります。
安全域で考えると

仕入れ値が32円にできると、かなり安全なことになりました。
20円にできたなら、もう安心です。
そんな仕入れができるように、すすめていきたいものです。

この32円や20円よりもずっと安く仕入れることで、
想定される最悪よりも安全域を保っている、と表現できます。
たくさん儲かるというより、十分に安全、ということです。

期待値も大切ですが、もし十分な安全域をつねに確保できたなら、
こころ穏やかに投資でも商売でもつづけられそうです。
まとめると

期待値が1を超えることをくり返せば、理論上うまくいきます。
そこに、十分な安全域を保っていけば、想定外にも対応できそうです。
ギャンブル依存は投資に向いている

ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。

まじめにギャンブルしていると、確率や期待値だけでなく、
ハマりという最悪も想定しながらのパチンコでした。

“奪い合い” で “だれもよろこばない” ギャンブルを選んでおかねを放ってきたので、
いつもおかねに困るようになりました。

主戦場を、“ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
世界中の企業に、おかねを放り託していきましょう。
つづけていけば、おかねに困らなくなります。

想定外のハマりを体感したことのある、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。