株式投資と不動産事業とどっちがいいか、のような記事をみかけます。
流動性、収益性、レバレッジ、規模拡大、キャッシュフロー、などの観点がよくあげられますが、
わたしたち勤め人は、能力差が出にくい株式投資を優先する姿勢がオススメです。
投資 と 事業 のちがい
根源的にちがうのが、株式投資は投資で、不動産事業は事業、ということです。
したがって仕事内容は、
- 株式投資は、オーナーのみ
- 不動産事業は、オーナー + 経営
をやっています。
本来は、どっちがいいかよくないか、と比較するものではありません。
勤め人がやるとして
ただ、勤め人のわたしたちにとっては、共通点 と ちがい とがあって、
大した才能もないじぶんたちに向いている方を選択しましょう。
サラリーマンにとっての共通点
サラリーマンであるわたしたちにとって、
- 勤め人をしながら、おかねを投じて増やしていく
という共通点があります。
サラリーマンにとって、ちがいを意識したい点
サラリーマンにとって意識したい大きなちがいは、
- 市場状況
- 経営手腕
この2点です。
市場状況
株式投資では、証券市場を介して、世界中のだれでもほぼ同じ条件で売り買いできています。
オーナー権利は、分割されて株式として売買されているので、同じ商品がたくさん出回って、
多くのひとが参加するオープンな市場においては、
大きな情報格差はなく、適正価格で安定しやすいです。
一方不動産は、1棟それぞれが世界にひとつしかない一点モノで、オープンな市場に出ないまま優良物件は売買されていき、
価格はあってないような不安定さを呈すため、
どうしても、専門家とそうでないひととの差が、激しくなりやすいです。
経営者
株式投資をすれば、その業界の専門家が経営してくれる企業のオーナーになれます。
どう考えても、自分なんかより断然優秀な経営が行われるはずです。
一方不動産では、最初の大きな設備投資を含めて、経営を自分でやるしかありません。
どう考えても、自分よりうまく経営するひとがたくさんいる状況です。
つまり、市場状況 からも 経営手腕 からも、圧倒的に不動産事業で個人の能力差が反映されてしまいます。
だれよりも学んで、努力して、リスクをとって、いそいでおかねを得ていく覚悟なら、不動産のほうがいいかもしれませんが、
しがないサラリーマンのわたしたちは、そこまでのめり込めないので、株式投資を優先していくのがよさそうですね。
まとめると
勤め人しながらを考えたときに、株式投資より不動産事業のほうが能力差が反映されます。
大した努力をしたがらないわたしたちは、倹約生活と株式投資による複利効果とで、ゆっくりゆたかになっていきましょう。
アセットアロケーションの規模がふくらんできたときに、しぜんと分散先に不動産も検討する、という程度でよさそうです。
ギャンブル依存は投資に向いている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
よく回るフィーバー台を、朝から晩まで長時間打つことで、期待値どおりに勝ったりしてました。
麻雀をすればするほど、自分より強くて上手なひとが、どんなに努力しても、たくさんいる現実を経験してきました。
“奪い合い” で “だれもよろこばない” ギャンブルをつづけたために、
いつもおかねに困るようになりました。
主戦場を、“ひとによろこんでもらう” “ただ託しつづける” だけの、株式投資に換えるだけでいいんです。
世界中の企業に、おかねを放り託していきましょう。
他人より優れていなくても、おかねが増えていきます。
上には上がいることを知っている、ギャンブル依存でよかった。
ホクホク投資で、これからゆたかになりましょう。