自分がくわしい身近な業界で、自分だからこそ知っている流行り商品の企業に投資してみよう、
といった内容の本や記事を見かけます。
そんなにうまくいくのでしょうか。
“いい商品だ” とみんなが気づく
個人事業でも企業でも、“いい商品だ” と思って売り出します。
買ったひとも、“いい商品だ” と思うから買います。
でもそこから先、ほとんどの商品は流行らずに消えていきます。
大企業の新商品であっても、そんなに流行りません。
そう考えると、いち消費者である自分のお気に入り商品がこれから流行り出す、
というのは宝くじみたいに感じます。
“いい企業だ” とみんなが気づく
上場している企業のある商品が流行りだしたとします。
そんなときは、期待からすでに株価は上昇していることがほとんどです。
もし仮に、自分だけが気づいたとしてみましょう。
商品が流行りはじめたらすぐに、企業が儲かりつづけるわけでもありません。
ようやく儲かったとしても、すぐにみんなが気づいて株を購入するかもわかりません。
そう考えると、流行り商品をだした企業の株価が上昇する、
というのも宝くじみたいに感じます。
合わせると
自分が狙う “いい商品” を見つけたとしても、
- “いい商品だ” と流行る
- “いい企業だ” と株価が上がる
2つの難関をクリアしないと投機はうまくいきません。
もしうまくすすんだとしても、長い時間がかかりそうです。
そんな長い時間、自信をもって待てるのは、
社長さんに直接取材できるファンドマネージャーくらいではないでしょうか。
わたしたちサラリーマン投資では、不安が増すだけです。
どうやら、企業の新商品や研究開発を狙って株式投機するよりも、
ひたすら分散投資していくほうがマチガイがなさそうです。
まとめると
自分がくわしい業界であっても、
- いい商品が流行り
- 企業収益が上がり
- 企業の株価が上昇する
まで予見できることは、まずありえません。
しっかり分散して、リスクプレミア分を積み上げていく堅実な投資をしていきたいです。
ギャンブル依存は投資に向いている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
自分のお気に入り人気薄穴馬を狙いますが、ほとんどの場合オッズどおりの決着に落ち着いてました。
“奪い合い” で “だれもよろこばない” ギャンブルにおかねを放りつづけため、
いつもおかねに困るようになりました。
主戦場を、“ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
投機に関与せず、世界中の企業に分散投資するだけで、おかねに困らなくなります。
ひとりよがりの予想が当たらないことを知っている、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。