投資にしろ、日常生活にしろ、サラリーマン業にしろ、副業にしろ、
リスク管理は必要です。
うまくいくことも、もうかることも大事ですが、
うまくいかなかったとき、ソンしたときに、どうなるかどうするか、
を想定しながら暮らしていきたいです。
想定外
もちろん、なんでも思ったとおりにすすまないのがこの世の常です。
もし思ったとおりにすすんでばかりなら、おんなじことをくり返しているだけということになります。
しかし、なにか挑戦してうまくいかなかったときに、
“想定外でした” の姿勢だけでは、投資も事業も破綻してしまいます。
うまくいくもうまくいかないも想定内
本来、うまくいってもうまくいかなくても、次にやったらいいことをやっていくしかありません。
ただ、うまくいかなかったときに、
“もう予算がない” とか “借金しか残ってない” などの致命傷を負うことがいけないのです。
想定外の多くは、当初の認識ちがいが原因なので、
- 数字でみる
- 謙虚な姿勢
によって致命傷を防いでいきましょう。
数字でみる
成功する確率、失敗する確率を、自分なりに数字で確認します。
サイコロを例にして、数字の確率と感覚のちがいを感じてみましょう。
サイコロで “6” の目を成功としてみます。
どれくらいふったら成功するでしょうか。
言いかえると、“6” の目がでつづけてでない確率はどれくらいでしょうか。
サイコロで“6”の目がでる確率は 1/6、“6”の目がでない確率は 5/6
6回ふって“6” の目が一度もでない確率は、
- 5/6 x 5/6 x 5/6 x 5/6 x 5/6 = 33.6%
12回ふって“6”の目が一度もでない確率は、
- 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6 = 11.2%
18回が3.8%、24回が1.3%
ずっと成功しないことが、けっこうな確率で起きてしまうことに驚きます。
感覚だけで行動すると、ヤケドします。
なんとなく成功するだろうでは、資金がショートすることに気づきます。
つづいて、成功確率が高い場合もみてみましょう。
サイコロで “1” の目が失敗で、他がぜんぶ成功としてみます。
どれくらい成功はつづくものなのでしょうか。
言いかえると、“1” の目がでつづけない確率はどれくらいでしょうか。
さっきとおんなじですね。
サイコロで“1” の目がでない確率は 5/6
6回ふって“1”の目が一度もでない確率は、
- 5/6 x 5/6 x 5/6 x 5/6 x 5/6 = 33.6%
12回ふって“1”の目が一度もでない確率は、
- 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6x 5/6 = 11.2%
18回が3.8%、24回が1.3%
けっこうな確率で成功がつづかないことに驚きます。
感覚だけで行動すると、大ヤケドします。
なんとなく成功がつづくだろうでは、想定外が生じます。
謙虚な姿勢
数字だけでなく、マインドも大切です。
地道にやっていると、なんにしても小さな成功がおきます。
さらに地道にやっていると、小さな成功の確率があがってきます。
そのときに、“オレは努力して大きな成功をする能力を得た”とカンチガイしてしまうんです。
小さな成功体験を理由に、したこともない大きな成功の確率を高く見積もります。
そして、予算を超えた大振りをしてしまいます。
大当たりすることもありますが、つづけていくとあっという間に大ヤケドにつながります。
世の中に “ゼッタイ” はありません。
次の手を打つことができるよう、慢心せずに備えていきましょう。
まとめると
致命傷を負わずに、新しいことに挑戦していきたいです。
そのために、感覚ではなく数字でみていく、慢心せず謙虚な姿勢で想定していく、
ことで、しゅくしゅくとすすめていきましょう。
ギャンブル依存は投資にむいている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
ギャンブルしたことないひとは、
“こんなことがあるのか”、“テールリスク”、“ブラックスワン” とか表現して、想定外に驚きます。
とくに、正規分布モデルでなんでも押しとおす頭でっかちのひとは、
破綻リスクに備えることが苦手です。
一方、ギャンブル依存のひとは、日々“想定外”を体感してきました。
つねに確率と感覚のカンチガイとに向き合ってきたのです。
”奪い合い” で “だれもよろこばない” ギャンブルをつづけたために、
いつもおかねに困るようになりました。
これからは、主戦場を “ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
おかねに困らなくなります。
想定外に備えることができる、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。