リスクを極限までなくしてリターンを得る、そんな投機をしたいと考えるひとがいます。
そうカンタンにできるわけないし、できたとしたらなんか悪いことをしてそうです。
モラルハザード
もし予想におかねを賭けて、
- うまくいって儲かったら、自分のもの
- うまくいかずソンしたら、他人の支払い
とできたら、必ず儲かります。
情報格差やルールの不備を利用して、リスクをなくそうとするひとたちがいるのです。
機関投資銀行
リーマンショックのときに、大きく話題になりました。
金融機関がとんでもなく大きなリスクをとっていたので、
- 儲かってるあいだは、自分の利益
- 大きくソンして払えなくても、つぶれたら困るので政府救済
という不均衡がうまれたのです。
ふつうの企業なら、リスクをとって自分で支払えない損失を出せば倒産します。
一方、金融機関には税金が注入されたのでした。
太陽光発電
原発事故のあと、日本で太陽光発電をすすめる政策により、
とんでもなく高い電気買取価格が提示されました。
そうすると、パネル事業者・銀行と組んで、不当に高い価格差から大きな利益を得ていくひとたちであふれたのです。
どちらの事例も、ハッキリ言うと税金ドロボーです。
だれもよろこんでないので、いわゆる投資ではありません。
ルールの隙間をうまく立ちまわるだけで、リスクを他人に押しつけています。
そして世の中の規制を厳しくしてしまい、他人に迷惑をかけていくのです。
わたしたち素人サラリーマンでは
大した情報はない
情報格差を利用してリスクを減らそうとしても、わたしたち素人サラリーマンでうまくいくわけありません。
それに、倫理的におかしいことをして他人に迷惑をかけていては、足元をすくわれます。
いい情報は、プロやおかね持ちに集まるのが資本主義の原則です。
わたしたちレベルでは、うまく立ち回ろうとすればするほど、うまくいかなくなります。
なにかのマチガイでインサイダー情報もどきを手に入れても、かかわらないようにしましょう。
原理原則どおり
リスクは分散して、減らしていくだけにしましょう。
世界中の企業を介して、他人によろこんでもらうから、永続的にリターンが入ってきます。
インデックス運用で、しゅくしゅくとリスク以上のリターンを得ていきましょう。
庶民の負け惜しみではなく、
うまく立ちまわるよりもココロゆたかにすすんでいくので、ホントにラクなんです。
まとめると
情報格差やルールの不備を利用し、うまく立ち回ってリスクをなくそう、はやめときましょう。
他人から奪うのではなく、他人によろこんでもらう投資をしていくために、
自分が耐えうるリスクをとってリスクプレミアムを積み上げていきましょう。
ギャンブル依存は投資に向いている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
どうにかして、他のひとが気づかない穴馬をみつけようとしてきました。
どうにかして、技量を上げて、相手をやっつけようとしてきました。
“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、
いつもおかねに困るようになりました。
主戦場を、“ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
世界中の企業に託していきましょう。
しぜんと、リターンが複利で増えて、おかねに困らなくなります。
情報格差なんかでカンタンに他人を上回れないことを知っている、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。