大学に入ってすぐ、ダイナマイトという権利モノ台がとんでもなく流行りました。
シンプルなつくりと連チャン性、ちょっとした鉄火場でした。
ダイナマイト
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一度大当たりすると、次回の大当たり確率が 3/4 という当時の爆裂連チャン機でした。
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期待値でいうと4回くらいつづくとひと安心ですが、1回の単発で終わることも、10回以上連チャンすることもありました。
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勝負事をするひとならみんな知ってますが、勝てるはずの勝負ほど不安が強くなります。
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連チャン確率75%のダイナマイト、フィーバーでの大当たり80%を超えるスーパーリーチなんかも、不安が強くてドキドキします。
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ギャンブルをしないひとは、大当たりがやってきそうだからドキドキしてる、とよくカンチガイします。
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勝った瞬間にガッツポーズが出る程度の勝負では、ドキドキなんかしていません。
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勝った瞬間にホッとして座り込んでしまうような勝負だからこそ、ドキドキするのです。
不安のあまり
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ダイナマイトの大当たり後は、不安のあまり無宗教なのに祈りたくなるくらい緊張してました。
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そして、緊張してまばたきしてない自分に気づくとどういうわけか、
- まばたきをすると連チャンが終わってしまうような錯覚
にとらわれたりします。
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緊張して左の人差し指が台の手前を押さえていることに気づいたときにどういうわけか、
- 指で押さえておかないと連チャンが終わってしまうような錯覚
にとらわれてしまいます。
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ゲン担ぎというよりも、不安神経症みたいな感じになってしまうのです。
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大当たりが終わるたびに不安チェック事項が増えていき、なかなか打ちはじめづらくなっていきましたねえ。
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ほかのダイナマイト台を見ても、
- 数字が見えないように画面を隠しながら打っているひと
- 連チャン中だけ左手で打っているひと
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不安神経症のひとたちだらけの異様な空間だった気がします。
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いま平穏で幸せな生活を手に入れて、
あんなドキドキにも、あのときのような不安にも、もう近づきたくありません。
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ただゼッタイに戻りたくないあの頃が、なんだか懐かしく感じるのはホント不思議ですね。