おかねへの姿勢

民法を参考にした家計のルールづくり

“民法を読む技術・学ぶ技術” という民法の入門書を読みました。

任意規定と強行規定の区別は、なんにおいてもルールづくりや管理の参考になりそうです。

任意規定と強行規定

民法は、おたがいの意見や解釈のズレを修正するためにあります。

みんなそれぞれの生活がスムーズにすすむためのルールです。

大きく2つの規定に分かれて、

  • 任意規定:おたがいが決めていない場合の規定
  • 強行規定:おたがいが超えてはいけない規定

となります。

おかねの貸し借りを例にすると、

任意規定では、おたがいが利息を決めずにおかねを貸し借りした場合、利息は年3パーセント、と決めてくれます。

もちろん、あらかじめ決めていたなら、1パーセントでも5パーセントでも構いません。

強行規定では、おたがいが利息を20パーセント以上にしてはいけない、と決まっています。

両者が納得して決めたとしても、高利貸をしてはいけません。

穴埋めと境界とを明示する規定のおかげで、トラブルが少ない平穏な社会となっています。

家計のルールでは

意識しているか意識してないかは別にして、どの家庭にもおかねに関してのルールがあります。

そして、貯まる家族と貯まらない家族では、任意規定と強行規定の適用箇所が逆になりがちです。

貯まる家族

おかねが貯まる家族は、

  • 任意規定:月々のやりくり
  • 強行規定:資産全体管理

に適用されます。

ちょっとした浪費や投資を、月々の収支内でとくに気にせずなんとなくの目安で自由にやっていきます。

一方資産全体では、

日本円を少なくとも生活費2年分以上確保、総資産の30パーセント以上を集中させない、流動資産以上の負債をしない、

など破綻につながるおかねの使い方を禁止します。

言い換えると、貯まる家族は、

  • 任意規定:P/L、損益計算書
  • 強行規定:B/S、バランスシート

にそれぞれ求めます。

貯まらない家族

おかねが貯まらない家族は、

  • 強行規定:月々のやりくり、P/L
  • 任意規定:資産全体管理、B/S

と逆になりがちです。

日々において上限のガマンが強制され、家族同士でおかねを使うことを監視しますが、苦しくてうまくつづきません。

それでいて、保険に入ったほうがいいらしい、今のうちに住宅ローンを組んだほうがいいらしい、

と周りのひとをなんとなくの目安にして大きなおかねを決めてしまいます。

固定費とリスクを高めるだけでおかねが増えていかない資産管理となり、いつまでも貯まらないのです。

家計にかぎらず、大局を意識したうえで、任意規定と強行規定を最適化したルールをつくっていきましょう。

まとめると

民法にかぎらず、ルールには任意規定と強行規定があります。

家計にいおいては、P/Lに任意規定、B/Sに強行規定としていくとスムーズにすすんでいけそうです。

ギャンブル依存は投資に向いている

ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。

ギャンブルに時間とおかねをすべて優先する、という自分ひとりのルールしかありませんでした。

“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、

いつもおかねに困るようになりました。

主戦場を、“ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。

世界中の企業に託していきましょう。

投資にすべて優先していけば、すぐに資産形成されていきます。

おかねをすべて放り投げて託するルールが苦しくない、ギャンブル依存でよかった。

これからゆたかになりましょう。