みんなだれでも、興味あるものしか見えません。
わたしも子どもができるまで、西松屋も公園もあるけど気づいていませんでした。
パチンコ屋しか知らない
ギャンブル依存パチンカーは、いつでもどこでもパチンコ屋しか目に入ってきません。
わたしが大学生だったころは、
- 集合場所
- お出かけ先
なんでも、パチンコ屋が基準の表現だったです。
集合場所
たとえば、ケータイ や インターネットがなかった時代、
- “ビストロ・サリー、19時集合でお願いします”
と言われてわからなかった場合、おたがいどうしていたでしょう。
もし、ふつうのひとなら
ギャンブルをしないふつうのひとに集合場所を説明するなら、
- 三越から駅前通りに行く途中にあるスターバックスのとなり
- このまえいっしょに行ったケーキ屋のちょっと先
デパート や 有名なお店 を目印に説明します。
たしかに、ふつうのひと同士ならそれでよく伝わるでしょう。
ギャンブル依存パチンカーなら
ギャンブル依存パチンカーに集合場所を説明するなら、
- パチンコ屋しか興味がないので、どんな有名店も知らない
- パチンコ屋しか知らないので、一般的な説明では伝わらない
まあ、いわゆる常識が通用しません。
ふだんから、
- “〜町のキングのうら”
- “〜駅に一番近いマンモスのななめ前”
とパチ屋で表現するのが日常だったです。
あのころは、パチンコ屋がたくさんあって、
- “飲み屋街のジャンボのスジまっすぐ行ったら、左にみえる”
- “ローソンと駅前ホールのあいだ”
途中経路もパチ屋で説明できました。
ギャンブル依存パチンカー同士なら、これでしか通じなかったですねえ。
お出かけ先
何かの用で地元をはなれてちがう街に行っても、目に入ってくるのはパチンコ屋だけです。
打つ時間がなかったとしても、パチ屋があれば必ず入ってました。
どういう種類のパチンコ台がおいてあるのか、見てまわるだけでもたのしかったです。
地元でみかけない機種があれば、もっとトクした気分を味わえ、
そして地元に帰り、目にしたパチンコ台話でギャンブル仲間と盛り上がります。
もちろん、できるだけムリして打つ時間をつくった方が、パチンコ体験記報告でもっと盛り上がってましたねえ。
いわゆるパチンコ屋ネタ や パチンカーネタ “あるある” は、ひとを選ばないとドン引きされてさみしい思いをするだけの時代となりました。
なんとも情けない、でもなつかしい、あの時代にパチンコをやっていたひとにしか通じない想い出を、それでもたまに話したくなるんです。