ギャンブル依存だったころは、毎週末、場外馬券場(ウィンズ)でした。
競馬新聞が400-500円、スポーツ新聞が100円ちょっと、予想して賭ける場所なので、みんなキホンどちらかを持っています。
とんでもない金欠でもそこそこ余裕があっても、わたしもコンビニで毎週スポーツ新聞を購入していました。
最終12Rにいる負け組バクチ好き
競輪や競艇では最終12レースがメインレース、中央競馬では11レースがメインで、最終レースはまた条件戦です。
そんな競馬の最終12レースは、“敗者復活戦” とよく呼ばれます。
マイルドに競馬をたのしむ多くのひとは、その日いちばん大きな第11Rが終わると帰ってしまい、
最後まで残っているのは、いわゆるバクチ好きな負け組だけだからです。
そして、すべてのエスカレーターが下りという不思議な帰り道、エスカレーター前にある大きなゴミ箱へ、
みんな新聞をポイポイと捨てていましたねえ。
ある週末の夕方
なんだったかは覚えていませんが、競馬へは行けない残念な用事があり、あきらめてまったく新聞を見てなかった週末の日のことです。
それがどうしたものか、16時前にその件が終わってしまい、
トーゼン競馬好きのギャンブル依存は、16時20分発走の最終12レースを目指してウィンズへと急ぎます。
そして間に合ったときに、
- ひとつのレースだけで新聞を買うのは、なんだかもったいない
反射的に大きなゴミ箱から、捨てられてる新聞をコソコソと拾い上げてしまいました。
さすがに、ちょっと抵抗感はありましたが、
いざ新聞を手に入れてしまえば、さっさと予想して馬券を購入、そのままレース観戦へとすすみ、
なんと、ズバリ馬連が的中したのでした。
はじめてゴミ箱から拾った新聞で予想が大当たり、
- 的中して、うれしい
- 本来買えなかったレースなので、うれしい
- 新聞代を浮かせられて、うれしい
とんでもなく興奮したのを、よく覚えています。
ギャンブルするひとでも、なかなかゴミを拾い出した経験はないはずで、
そんなギャンブル依存あるあるを超えたエピソード、ギャンブルしないひとにはドン引きされるでしょう。
やっぱり、ゴミ箱からモノを拾わない人生がいいですね。
いま振り返っても、情けない、はずかしい、でもやっぱりなつかしい、
ギャンブル依存どっぷりのころの想い出はなしを終わります。