ギャンブルをしていると、ふつうの暮らしでは経験できないほど、とんでもなくおかねのなくなる日があります。
そんなときは、ツライを通りこしてあまりにイタすぎて、だれかに話を聞いてもらいたくなるのです。
パチンコで負け倒していたころ
パチンコはじめたころは、まあよく負けてました。
バイト代なんて、25日にもらって、月初めにはもうなくなってます。
大学3年目までは、いつでもほとんどスッテンテン生活だったです。
勝てるようになっても
確率以上に回転するフィーバー機を打ち、トータルでは勝てるようになって以降も、
やっぱり確率のはなしなので、必ずどハマりはやってきます。
大当たり確率 約 1/250のフィーバークイーンで、持ち玉なしの状態からいきなり800回転ハマってしまったときなんて、
ホントにホントにきつかったです。
タネ銭が少なかったら、もうスッテンテンだし、
その日をどうにかしのげたとしても、ほぼ致命傷レベルで負けます。
そんな日は、泣きたいくらいシンドイ状態のまま、一晩中落ち込んでました。
負け倒した翌朝
そして次のあさ、パチンコ仲間に報告です。
- “いやあ、きのう、クイーンで800回転ハマったわ”
- “何箱もってて?”
- “朝イチからよお”
パチンコやるひとなら、これで惨状を察します。
ギャンブルをしないひと同士なら、
- “大変だったねえ”、“お気の毒に”
とすすんでいく惨状であっても、
パチンカー同士だったら、
- “先週、オレなんか880回ハマって、持ち玉なくなったので追い銭した”
どういう訳だか、負け自慢合戦がはじまるのです。
- “オレは、1000回ハマったことがある”
- “700回ハマってたら、となりにすわったオッサンがすぐに連チャンした”
不思議に不幸話で盛り上がるのが、ギャンブル依存あるあるでした。
ギャンブルしないひとにはまったく伝わらない、ホントに聞くに絶えられないクズ会話かもしれません。
たしかに、情けない、はずかしい、でもなつかしい、もう戻ることもないあのころ、
ギャンブル依存学生時代の想い出はなしを終わります。