投資

市場は効率的で株価は正しい、と謙虚に考えて投資をしよう

これからあがる企業の株を見つけるために、株価のゆがみを探す、のは投機です。

そうではなく、市場は効率的で株価はつねに正しい、とわたしたち素人は考えましょう。

そのうえで、シンプルにリスクプレミアムを積み上げていく投資へすすんでいきたいです。

株価形成

株価を考えるには、

  • 企業利益を通算する理論値
  • 売る側と買う側との需給

どちらのアプローチも重要です。

理論値

株式をもった企業オーナーが、企業利益をぜんぶ手に入れるのだから、

  1. いままでの企業利益 と これからの予想企業利益 とをぜんぶ合計
  2. 発行株数で割り算

とすれば、株価を計算できるイメージがわいてきます。

需給

そして必然的に、世界中で頭のいい専門家が、おかねと時間をかけて予想株価を計算し、

その予想と現実の株価にズレを見つけては、とてつもなく大きな金額で買ったり売ったりをつづけています。

そんな状況下、わたしたち素人が中途半端な予想で小さな金額を売り買いしていたら、ひとたまりもなくおかねは消えてなくなるはずです。

逆にいうと、プロ同士の大がかりで真剣な勝負として、計算 と 売買 がくり返されるからこそ、

株価は、理論上正しい値に需給上でも収束し、

安定的な正しい値に落ち着いている、と気づきます。

リスクプレミア

株価すべてがいつでも適正価格なら、どう運用してもだれも儲からない気がするかもしれません。

株を買い続ける

そこで、株式を保有するとおかねが増えていくイメージを、

  • 銀行預金
  • 株式投資

リスク と リターン の関係から整理しましょう。

預金

銀行におかねをあずけておけば、

  • 100万円 なら 100万円
  • 1000万円 なら 1000万円

のままで、安全なリスクがない、状態です。

もちろん、預金するだけではリスクをとっていないので、リターン(利子)もほとんどありません。

株式

一方、株式を購入してオーナーになれば、その企業が予想どおりに稼げなかった場合など、

  • 100万円 から 90万円
  • 1000万円 から 900万円

おかねが減ってしまったり、

  • 100万円 から 110万円
  • 1000万円 から 1100万円

と増えたり、

価格変動の可能性、リスク(ボラティリティー)がある、状態です。

別の視点からみれば、

  • 企業が予想どおりに稼ぐか稼がないかわからない
  • 世界中の金利が上がるか下がるかわからない

など、不確定要素に対してリスクを取って、企業オーナーとなっています。

そんなリスクを取ったときに、銀行へ預けるよりも魅力的な特典がないのなら、だれだって株式を購入しないでしょう。

この不確定要素に対する価格上昇分の特典をリスクプレミアムといい、

理論上の期待値よりも十分に大きいリターンとなってくるわけです。

リスクプレミアムを積み上げる

ここで、できるだけ株価変動リスクに巻き込まれず、株価内に含まれるリスクプレミアムだけを集めていく、そんな理想的な投資ができたらサイコーです。

ぜひ、わたしたち素人は、長期分散投資で価格変動リスクをなくしていきましょう。

リスク分散

投資信託 や ETF を利用して、

  • 企業を1社だけにせず、世界中に分散
  • 1度買って終わりではなく、日常的な購入で時間分散

すれば、変動リスクが限りなく消えて、

特典のリスクプレミアム分ずつ増えていきます。

そして、売ることなく買いつづけ、長期にわたって保有しつづけ、リスクプレミアムを指数関数的に積み上げていきましょう。

分散投資を信じる前提

投資にかぎらず、自分の能力に見合った前提をもつと、なんでもスムーズにすすみます。

もし、

  • 値付けを間違っている株式があちこちにある

という前提をもつのなら、株価の歪みやズレを探す投機的思考となってしまうので、

わたしたち素人は、専門家のプロにどんどんおかねを吸いとられます。

ムリせず、

  • 市場は効率的で株価は正しい

という前提をもって、長期分散の運用でゆっくり安全に資産形成していきたいです。

言いかえると、

  • たとえ価格に多少のズレがあっても、変動リスクほどではない

と信じるからこそ、分散投資が成り立つのです。

まとめると

  • プロたちのおかげで効率的となっている市場と株価を信じ、
  • 世界中に分散、時間も分散して、
  • リスクプレミアムという特典をつみあげる

資本主義と経済成長を信じて、投資をつづけていきましょう。

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プロフィール

ギャンブル依存は投資に向いている

ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。

不確定要素におかねを賭けるのが日常だったです。

“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、

いつもおかねに困るようになりました。

これからは、主戦場を “ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。

リスクプレミアムがマイナスのギャンブルではなく、リターンが入ってくる分散投資におかねを放り投げつづけて、

特典を積み上げながら、おかねが増やしていきましょう。

プレミアムがあるとこにリスク先を変更するだけでいい、ギャンブル依存でよかった。

これからゆたかになりましょう。