投資

いくらまで投資にまわせるか、リスク許容度

どれくらいの額まで投資へ廻すといいかについて、いろんな本や記事で見かけるでしょう。

数字のリスク許容度 と 心理のリスク許容度 とを区別しないと、だれの意見を参考にしても投資はうまくすすみません。

リスク(価格変動、ボラティリティー)

一般的な投資では、価格変動に対するリスクプレミアムを積み上げ、長期運用による複利効果で資産形成していきます。

“リスク” という単語は、日常的にいろいろな意味で使われますが、

投資においては価格変動・ボラティリティを示し、リスクが大きい投資先ほどリターンも大きくなる仕組み、

というか、リスクよりも低いリターンではだれも投資しないので、しぜんとリスクに見合ったリターンが返ってくるイメージです。

そして株式投資のリスクでは、リーマンショック並みの最大級下落局面において、半値程度まで一気に価格が暴落します。

そんな変動分を受け入れて長期に運用を継続するからこそ、トータルで年間 3 – 5 %のリターンが入ってくるのです。

リスク許容度

そのため、投資においては、下落局面でもコツコツと継続できる胆力こそがもっとも大切です。

収入から投資へ廻す毎月の額が多ければ多いほど、もちろん勢いよく資産は増えますが、

どんなときでもリスクプレミアムを積み上げつづけられる、

  1. 数字上のリスク許容度
  2. 心理学的リスク許容度

下げ相場も乗り越えられる、自分自身の限界をぜひ知っておきましょう。

数字上のリスク許容度

数字上のリスク許容度は、一般的に、個人の総資産 や その流動性 によって決まります。

シンプルに、理論上株価が暴落しても投資を継続できる状況、と考えれば、

  • 生活に困らないほどの日本円を手元に持っている状態

と表現でき、

具体的には、生活費の1年分 か 2年分くらいの日本円を通帳にあればいいわけです。

さらに、

  • 病気、災害
  • 子どもの習い事や留学
  • 副業の運転資金

用の日本円も別の通帳にあれば、困ることはありません。

つまり、生活費、通帳にある日本円、収入などから、自分自身のリスク許容度を数字で判断し、

そのうえで、理論上破綻しないための銀行預金以外は、どんどん投資へ廻していく許容度を持ちましょう。

心理学的リスク許容度

その一方、みんなだれしも、数字どおりには判断できない感情の生きものです。

本来下げ相場においては、

  • ボラティリティー分価格が下がっても気にならない

売るつもりはない、という以上に、

  • 安くなったのなら、もっと買おう

そう思えるくらいでなければ、投資はうまくいきません。

しかし実際は、とくに投資をはじめた直後ほど、ちょっとの損失でも気になるばかりで、下落局面がくるとすぐに投資をやめてしまうひとが多いです。

たとえ数字上安全な、

  • 生活費3ヵ月から2年の額
  • 病気や災害、家族のイベント、副業運転資金

を確保していても、

  • 心理学的に、損害額が耐えられない

のなら、投資は継続できません。

心理学的苦痛で破綻しないよう、こころおだやかに継続できる投資許容額を、慣らしながら少しずつ大きくしていきましょう。

数字と心理と、どちらも大切にする

たとえ大きくリスクをとったほうが投資リターンを増痩せるとしても、投資は自分自身が平穏に暮らすための手段であることを忘れてはいけません。

投資を継続するには、枕を高くして眠れる額の日本円を持っておかないとシンドイです。

また、資産の価格が下がっても、枕を高くして眠れる程度の運用額に抑えておかないとシンドイです。

結局、数字上のリスク許容度 と 心理学的リスク許容度 とを照らし合わせ、

  • もっとも大きな額の日本円を持って
  • もっとも少ない額で投資をしていく

なら、ずっとリスクプレミアムを積み上げられます。

そのうえで、

  • 数字上のリスク許容度をあげるために、日常的に身の丈で暮らす
  • 心理学的リスク許容度をあげるために、知識を増やし運用経験期間を伸ばす

とすすめていけば、どんどんうまくいきそうですね。

まとめると

上げ相場でも下げ相場でも、いつでも投資をしゅくしゅくと続け、複利で資産を増やしていきたいです。

そのために、

  • 冷静に数字でリスクを管理
  • 素直な心理でリスクを許容

を徹底することで、自分にとってのリスク許容度内で日本円と投資との関係を保っていきましょう。

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元ギャンブル依存ドクターの経歴

プロフィール

ギャンブル依存は投資に向いている

ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。

ほぼすべてのおかねをギャンブルにつかう日々だったため、生活費の日本円がほとんどなくても暮らせます。

また、おかねを迷いなく放り投げられるので、日本円をほとんど持たなくても平気です。

“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、

成長したところで、いつもおかねに困るようになりました。

これからは、主戦場を “ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。

数字上でも心理上でも制限なく投資額をどんどん増やせるので、

あっという間におかねが増えていきます。

どんな状況でもリスクをとりつづけてきた、ギャンブル依存でよかった。

これからゆたかになりましょう。