地方の郡部、昭和ののどかな田舎で生まれ育ちました。
海と山しかない生活で、
何ヶ月かに1回、家族で街に出かけるときは、兄弟3人とも大騒ぎでした。
国鉄列車で出かける
少しずつマイカーをもつひとが増えてきていた時代でしたが、
うちに自動車はなく、
国鉄の列車で30分かけて家族みんなで、街まで移動してました。
列車内で
列車内では、毎回、すぐに兄弟3人大騒ぎのイベントがはじまります。
各駅停まるたびに、
はじめて見えるひとが、男性か女性かでおかねを賭けていきます。
5駅くらいは、停まってました。
3人なので2対1となりますが、総額を一定にしてました。
ひと勝負100円だとしたら、
- あたってもはずれても、ふたりなら50円ずつ
- あたってもはずれても、ひとりなら100円
という、やりとりです。
勝ってるひとから先に選ぶようにして、
負けてるひとが、取り返すためにひとり側を選べるようにしてました。
しょっちゅうやってると、ルールがしっかりしてきます。
ギャンブルあるあるですねえ。
そして最後の駅では、“男性女性ゲーム” に追加して、
“時計の秒針ゲーム” も同時開催です。
1-20秒、21-40秒、41-60秒に3人がわかれて、
列車到着時の秒針で、あたったひとがふたりからおかねをもらえます。
これまた、名前から想像どおりのゲームです。
電車が停まったときか、ドアが開きはじめたときか、
それともドアが開ききったときか、
もめないようにどんなときもルール確認を毎回やってました。
小学校にはいるかはいらないかくらいから、そんなことしてるので、
まあ3人とも、ギャンブル依存になるべくしてなったわけです。
なんともなさけない想い出はなしをしてしまいましたが、
書きながらなんだかホントになつかしくなってきました。
だれの役にもたたない、
40年前のギャンブル依存きょうだいはなしをおわります。