ギャンブル依存経験談

おなじ台を毎日うっていたおばさん

パチンコ屋さんも商売なので、大当たりが出やすい台 と 出にくい台をレイアウトします。

一般的に、入り口から見えるはしっこの台、トイレの近く、景品カウンター近く、など目につきやすい場所は、よく回って大当たり出やすい台が多かったです。

パチンコ屋の常連

どのパチンコ屋さんにも常連がいます。

毎日あさからパチンコ屋にきて、名前も知らないけどあいさつするひとたち、

そして、それぞれ思い思いの台に向かっていました。

あのおばさん

そして、地元駅前のパチンコ屋には、毎日おなじはしっこの台をうつおばさんがいました。

店員も、他のお客さんも、みんな、

はしっこのその台には、あのおばさんが座ると思っているわけです。

パチンコ台まわりでは、持参したお菓子や飲み物がひろげられ、

  • 見ようによっては、ピクニック
  • とんでもなくおかねのかかる、ピクニック

パチンコ台が入れ替わってちがう機種になっても、おなじはしっこで毎日うちつづけるおばさん。

いつからなのか、だれも知らない、

  • 毎日毎日、おなじ場所、おなじ座席へのひとりピクニック

だったです。

そのころ、ギャンブル依存だったわたしは、

  • “そんなひともいるだろうな”

と思ってました。

そしていま、ギャンブルから離れて約10年、地元駅前のパチンコ屋からは20年ちょっとが過ぎて、

わたしも、あのおばさんくらいの年齢です。

あらためて、

  • “あのおばさん、やっぱりおかしいわ”

という気持ちと、

そういって、

  • “みんなだれしも、あのおばさんとおなじやわ”

という気持ちとが交叉します。

最近の自分は、投資 と 副業 とに夢中で、

パチンコは、もうシンドくてできません。

かといって、元依存症にありがちな、ギャンブルするひとを否定するような気もありません。

おかねに困らない程度で、そして自分がいいのなら、それでいい それがいい、と思うし、

なんかうまく言えないけど、あのおばさんには、いまでもはしっこの台をうっていて欲しい気がします。

いま振り返っても、うまく整理できない、情けなく、はずかしい、でもやっぱりなつかしい、

どっぷりギャンブル依存だったころの想い出はなしを終わります。

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