成功しているひとに教えてもらいたいし、学んで実践していきたいです。
でも、理解できなかったり、フィーリングが合わないなら、
マネしないほうがよさそうです。
うまくいったひとの話には生存バイアスがあって、
すべていい話とはかぎらないからです。
うまくいったひとの話

投資にかぎらずなんでも、
うまくいっているひとの話から学んで、成長していきたいです。

- こうやったらうまくいく
- こうすればいい
という内容を、マネすることになります。

このように、うまくいっているひとの話から学ぶには、
同じことをしてうまく行かなかったひとの話は聞こえてこない、
ことに注意したいです。

生存バイアスが、かかっています。
じゃんけんを勝ちつづける

ウォーレン・バフェットさんの、
有名なじゃんけん勝ち抜きの話があります。

国中のひとみんながおかねを賭けて、
じゃんけんトーナメントをしたとします。
たとえば、1000円でやってみましょう。

- 買ったひとが2000円、負けたひとは脱落
つぎは勝ったもの同士が2000円ずつ賭けて、
- 勝ったひとが4000円、負けたひとは脱落

10回戦が終わると、
- 国民の1000人にひとりが勝ち残り、100万円を獲得

このころから、
“じゃんけんの勝ちかた”、 “負けないじゃんけん”
の方法論を説くひとが現れるかもしれません。

20回戦が終わると、
- 国民の100万人にひとりが勝ち残り、10億円を獲得
じゃんけんのカリスマ、スーパーヒーローとなっています。

じゃんけんの講習料は、とんでもなく人気で高額になりそうです。

といっても、
一定の確率で出現する偶然の重なりだっただけなので、
カリスマの説く方法論に、再現性がありません。
うまくいく確率が高くなっている

たとえば、エサをほとんどあたえていない釣り堀で糸をたらせば、
どんどん魚が釣れます。
仕掛けや技術ではなさそうです。

バブル時代の日本株、長期での米国株S&Pなど、
右肩上がりなら、どうやったとしても、
リスクをとればリターンが入ってくることになります。

銘柄選びやタイミングではなさそうです。
うまくいったひとの話から学ぶには
偶然ではなく、因果関係のある根拠

うまくいったひとの話では、
本人の行動や根拠と結果との因果関係が一致しているか、
自分なりに評価してみます。
対偶や否定した場合の矛盾などで、検討するのもいいでしょう。

自分なりにおなか落ちしてから、マネしていきたいです。
自分が成長していくと

偶然ではない根拠に違和感があってマネしなかったことのなかに、
あとになって、必然なんだと理解できるようなことが出てきたりします。
自分が成長する過程で、
うまくいったひとの話の、参考になる場所が変わってきたりします。

聞いた当初に違和感のある話であっても、
否定するのではなく、現時点ではご縁がなかったとして、
また学べるようにもしておきたいです。
まとめると

投資にかぎらずなんでも、
うまくいったひとの話には生存バイアスがかかっているので、
偶然や因果関係を確認しながら学んでいきたいです。
ギャンブル依存は投資に向いている

ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。

生き残れるよう、おかねを真剣にやりとりしているので、
ほんとの仲間以外とうまくいく方法を教え合わないのが日常でした。

聞いてもないのに必勝法を教えてくれようとするヤツには、近づくこともなかったです。

“奪い合い” で “トータルがマイナス” のギャンブルにおかねを放りつづけたため、
いつもおかねに困るようになりました。

主戦場を、“ひとによろこんでもらう” “トータルプラス” の株式投資に換えるだけでいいんです。
世界中の企業に、おかねを放り託していきましょう。
ホクホク投資で、おかねに困らなくなります。

生存バイアスのイメージがわきやすい、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。