依存症に対する認知行動療法というスタンダードアプローチは、ギャンブル依存でないひとでも参考になります。
うまくいかない原因への対応策をくり返し、ガマンや意思にたよらずに、理想的な状態を保っていくイメージです。
認知行動療法
“もうギャンブルしない!” と決めても、ちょっとしたキッカケでギャンブルをしてしまうのがギャンブル依存症です。
そんなキッカケである “引き金” に、
- 気づいて
- 対策を立てて
- 実行する
をくり返すのが、認知行動療法です。
気づく
まず、ついつい自分がギャンブルをしたくなる瞬間を思い返してみます。
- パチンコ屋の前をとおったとき
- 競馬仲間と競馬のはなしをしたとき
- 休みのあさコンビニに出かけると、そのまま・・・
このような引き金を引いてしまう行動に気づくでしょう。
対策
そして、そんな場面に遭遇しないための、カンタンな方法を考えてみます。
- 遠回りをして、パチンコ屋の前をとおらない
- 競馬仲間と会わない
- 休みのあさコンビニへ行かないよう、自宅に朝食を準備しておく
これらが、引き金を引いてしまう行動を抑える対策です。
実行
これらの対策を実行して、キッカケが減り、ギャンブルをしなくなれば、認知行動療法は成功です。
ぜひ対策を継続していきましょう。
しかし、うまくいかない場合は、
- 対策が実行できない
- 気づき・対策が引き金に対応していない
すぐに、2つの視点で原因を検討します。
対策が実行できない
対策が実行できないのが原因で、行動を抑え込めていない、
- 遠回りしても、自宅がパチンコ屋の横
- 競馬仲間が、勝手に自宅へあがりこんでくる
- 自宅に冷蔵庫がないので、あらかじめ食物を購入できない
などの場合では、すぐに対策をするための対策をとりましょう。
- 引っ越して、パチンコ屋から離れる
- カギをしめて、競馬仲間が入れなくする
- 菓子パンを買って、常温で保存する
対策の対策の対策の・・・・さらに対策を追加してでも、引き金を引かない覚悟が必要です。
気づき・対策が有効でない
気づき・対策が引き金に対応していなかったなら、たとえ対策を実行できても、行動(ギャンブル)はまったく抑え込められません。
- 遠回りをしても、もう一周まわってパチンコ屋に入る
- 競馬仲間に会わなくても、ひとりでケータイから馬券を購入
- 朝食を食べおわると、そのまま自宅を出てしまった
こんな状態だったら、すぐにあらたな気づき・対策を練っていくしかありません。
もう一度はじめに戻って、ついつい自分がギャンブルをしたくなる瞬間を思い返し、真因の引き金を探しましょう。
気づく・対策・実行、こんな感じで進みつづけるのが、認知行動療法です。
PDCAサイクル、カイゼン
この一連のはなしは、ビジネス書でよく見る、
- PDCAサイクル や トヨタのカイゼン
と同じ内容だと気づきます。
一般的に、まず現実と理想とのギャップをみつけ、真因を探し、
- P:計画を立てる
- D:実行する
- C:チェックする
- A:改善する
をくり返して、精度を高め、
とくに、実行 と チェック とを重要視して、
- やってみてうまくいかなかったら、すぐにちがう方法をやってみる
というスピード感が成功へつながるそうです。
こんなイメージをもって、ギャンブル依存であってもなくても、認知行動療法でもPDCAでも、なんでも悩みつづけずに失敗をくり返していきましょう。
どんどんスピードを上げて行動をくり返すほど、ガマンや意思にたよらなくなるので、成功確率が上がっていくはずです。
まとめると
ギャンブル依存のスタンダード治療では、引き金に気づき、対策をたて、実行する、をくり返します。
ギャンブル依存でなくても、ギャップをみつけ、真因を探し、PDCAサイクルをまわす感覚で、自分の人生の引き金に気づき、対策をたて、実行する、をくり返すのと同じ要領ですね。
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【元ギャンブル依存ドクターの経歴】
ギャンブル依存は投資に向いている
ギャンブル依存のひとは、ずっとギャンブルしてきました。
認知行動療法をくり返してもギャンブルはやめられず、
パチンコ玉や馬におかねを託する習慣は執念そのものだったです。
“奪い合い” で “だれの役にも立たない” ギャンブルをつづけたために、
いつもおかねに困るようになりました。
これからは、主戦場を “ひとによろこんでもらう” 株式投資に換えるだけでいいんです。
おかねの託し先を世界中の企業に変更して、いままでどおり執念をもって継続していきましょう。
リスクをとりつづける習慣が身に付いているので、しぜんとおかねが増えていきます。
とんでもなく高いレベルで託し上手な、ギャンブル依存でよかった。
これからゆたかになりましょう。